【学生向け】卒業論文によって身に付けられるスキルについて
先日,卒業論文の書き方に関する記事を公開しましたが,今回は卒業論文の作成によって育まれるスキルについて整理してみたいと思います.
卒業論文は研究活動ですので,「世紀の大発見」ができればそれに越したことはないと思います.
しかし,大学生がそのような大発見をすることはかなり困難であると思います.
私自身,大学生の頃に「君のような学生が思いつくことは,世の中の多くの人が思いついているよ」と言われたものです.
では大学生が卒良論文/卒業研究に取り組むメリットは何なのでしょうか?
ひとつには単位の取得があると思いますが,それは本質的ではありません.
私は卒業研究に取り組むことによって次のスキルが獲得できるというメリットがあると思っています.
①論理的思考ができる
物事を合理的かつ論理的に考え,それを表現することができる.
②段取り・手続きを整理することができるようになる
物事を主張をするための段取り・手続きあるいは「企画力」について学ぶことができる.
これは,本文の執筆のみならず実験や調査の準備などの活動からも学びを得ることができる
③文章表現
多種多様な語彙を用いて,物事を主張する.
読み手に対して正しく伝わるような言葉遣いや図表の活用を体験的に学ぶことができる.
④情報収集
先行研究を整理する過程は,主張に必要な情報を収集することである.
加えて,それらの情報を取捨選択し,真に必要な情報を整理することができる.
簡単ですが,卒業研究を通してこのようなスキルを高められると思います.
大学までの学びの集大成として卒業研究に取り組んでもらえればと思います.